相手にメールが届きません。送信した後に英語のメールが戻ってきましたが、意味がわかりません。

私が使っているプロバイダと同じサーバの場合でご説明します。差出人が「mailor-daemon@example.com」みたいな形になることが多いかと思います。(「example.com」の部分は適宜読み替えてください)
その他のサーバからにつきましては、各サーバの管理人さんにお尋ねください。おおよその内容は共通だと思いますが…

まず、戻ってきたメールの件名を確認します。特に気を付けたほうが良い単語は赤文字で示しています。

  1. 件名が「Returned mail: User unknown」の場合(その1)
    →通常は、相手先のメールアドレスのうち、@の左側(ユーザ名の部分)が間違っている可能性が高いです。但し、@の右側(ドメインの部分)を間違った場合でも、たまたまそのドメインが存在する場合にも同じようなエラーが出る可能性があります。

    • 例1/test123@abc.******.ne.jpに出そうとして、test124@abc.******.ne.jpに出してしまった場合。
    • 例2/test123@abc.******.ne.jpに出そうとして、test123@abd.******.ne.jpに出してしまった。が、たまたまそのプロバイダにabdのサーバが存在しており、なおかつtest123のユーザがいない場合。(レアケースとは思いますが)
  2. 件名が「Returned mail: User unknown」の場合(その2)
    →携帯キャリアのアドレスに送った場合は、さらに注意が必要です。相手先のアドレスが受信設定(アドレス指定・拒否、ドメイン指定・拒否)の設定をしている場合、そのフィルタに引っかかってしまい送信できないことがあります。見分け方は以下の通りです。

    • 例1/>>> 550 Unknown user ******@docomo.ne.jp (in reply to RCPT TO command)
      この場合は、送り先のアドレスを送信した時点ではねられているので、1.と同様「相手先が居ない」。つまり、メールアドレスが存在しないか、打ち間違い・聞き間違いの可能性が高いです。
    • 例2/>>> 550 Unknown user ******@docomo.ne.jp (in reply to end of DATA command)
      この場合は、メールのデータを送信し終えてからはねられているので、受信拒否などフィルタに引っかかってしまっている可能性が高いです。相手の方にドメイン指定などの設定を確認していただきましょう。
  3. 件名が「Returned mail: Authoritative Answer Host not found(winsock)」または「Returned mail: Host unknown」の場合
    →相手先のメールアドレスのうち、@の右側(ドメインの部分)が間違っている可能性が高いです。

    • 例/test123@test-domain.**.jpに出そうとして、
      test123@test-domaim.**.jpに出してしまった場合。
      (nとmって隣だし似てるし、案外多いんですよね…)
  4. 件名が「Returned mail: Mailbox size limit」の場合
    → 相手先のメールボックスが一杯になっています。相手の方にメールの受信作業をしていただくか、サーバからメールを削除していただく必要があります。それで も送信できない場合、そもそも相手の方が受信できる容量より大きいメールを送っている可能性があります。添付ファイルを小さくするなどして再度送信をお試 しください。
  5. Relay access denied」の文字がある場合
    • 例/>>> 554 5.7.1 <test123@******.ne.jp>: Relay access denied
      →何らかの理由で相手先のサーバに拒否されているようです。プロバイダのメールサーバから同じアドレスへの送信が集中したなどの可能性や、迷惑メールと判断されている可能性もあります。
    • 例/Yahooメールの相手に出した場合
      >>> 554 delivery error: dd This user doesn’t have a ybb.ne.jp account (*****@ybb.ne.jp) [-100] – ybbmta***.mail.***.yahoo.co.jp
      →この場合、相手の方がYahoo!BBを解約されているか、勘違いでybb.ne.jpのアドレスを教えている可能性があります。後ろのほうを「@yahoo.co.jp」に変えると送れることもあります。>>> 554 delivery error: dd This user doesn’t have a yahoo.co.jp account (*****@yahoo.co.jp) [-5] – mta***.mail.***.yahoo.co.jp
      →同様に、相手の方がyahoo.co.jpのアドレス(フリーメールのほう)を作っていないか、アドレスの@より前を間違っている可能性があります。
  6. 件名が「Returned mail: Service unavailable」の場合
    →メールの本文まで確認する必要があります。
    本文を見て、「—– Transcript of session follows —–」と書いてある行の後ろを参照してください。
    もしかしたら上の1~5と同じような文字が見つかるかもしれません。
  7. 件名が「Returned mail: Cannot deliver message」の場合
    →これも内容によります。

    • 例/相手先サーバが応答がない、長時間サーバがこけている可能性がある場合
      Message could not be delivered for 2 days
      Message will be deleted from queue
      →相手先サーバの不調・故障等が考えられますが、そうでないとしたら送信・受信どちらかのサーバ設定に何らかの問題があります。それぞれの管理者同士で確認が必要です。
  8. 件名が「Returned mail: see transcript for details」の場合
    →これも内容によります(件名にそう書いてありますね)。

    • 例/reason: 552 Message size exceeds fixed maximum message size: XXXXXXX bytes
      →相手側のサーバなどで受け取れるメッセージの大きさが制限されている可能性があります。往々にして添付ファイルが大きすぎる状態になっていますので、ファイルを何個かに分割し、それぞれ別々のメールとして送信しなおしてみてください。
      ※ファイルを分割しても、1通のメールに全部のファイルを添付したら結局同じことで、意味がありません。

また事例が出てきたら追加したいと思います。ご質問などあれば頂ければ追加しますのでよろしくお願いします。

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