Windows10アップグレード問題について思うこと

勝手ながら今回は管理人のコラム的な記事を。

以前の記事でも書きましたが、私の周りではとにかくWindows10アップグレードがらみの相談が増えてます。先月(2016年5月)中旬の定例Windows Update前後でこうも違うか、というくらい多いです。

多くの方同様、私もWindows98→XP→7と、なんとかハズレをひかないコースでパソコンを利用してきましたので、そのまま使いたい気持ちも山々ではあるのですが…。とはいっても、いつかはサポート終了日が来てしまいます。
マイクロソフトのページによれば、Windows7だと2020年1月14日ということですから、あと3年半ちょっとですかね。このタイムリミットの方、かなり多いんじゃないでしょうか。

個人的には、正直言ってWindows8/8.1のパソコンならWindows10にしてしまったほうがいいんじゃないかとは思うのですが(Windows8系はハズレだと勝手に思ってるので)、ただWindows7の場合はXP同様、最終的にかなり使いやすく安定してしまったこともあって、乗り換えるべきかどうか難しいところです。

と いうのも、Windows7のパソコン自体がそこそこの年数経ってるわけですが、その頃に使われているパソコンの部品のサポートがされてないことが多いんですね。自作やそれに近いタイプのパソコンであればまだしも、メーカー製のパソコンだとほとんどWindows10用のドライバの準備がされていないわけです。ということは、Windows10用のドライバが用意されていない場合も少なくないのです。マイクロソフト側である程度のドライバが用意されていて「互換性があります」と表示される場合もあるようですが、実際アップグレードしたら音が出ないとか画面がおかしいとか言うことも聞きますし、盲目的に信用するわけにはいかないようです。

ドライバとは、平たく言えばパソコンに「こんな働きの部品があるからこの命令書のとおりに動かしてね」と教える命令書のようなものです。これがあるからパソコン本体では「これは外付けのUSBメモリだな」とか 「これは画面表示させるボード(グラフィックボード)なんだな」とか理解できるのです。
つまり、このドライバがないとパソコンにとっては「何か部品がついてるみたいだけど、動かし方がわからないからそのままほったらかしにしておこう」という状態になってしまうわけです。

というわけで、Windows10用のドライバが用意されてない、あるいはドライバの相性でうまく動作しないパソコンの場合、Windows10へのアップグレードが(たとえしたいと思っていても)できない、ということになってしまいます。

この「Windows10にしたくても不可能」なパソコンにとっては、Windows10への強制アップグレードは「なんて余計なことをしてくれるんだ!」 でしかありませんよね。できなくて諦めたからわざとそのままWindows7で使い続けてたのに、ある日突然アップグレードが始まる、なんてもはや意味がわかりません。5月のアップデートまではなんとか回避してきたものの、よくわからない表示でこっそり強制アップグレードされてしまったから、世界中のみなさんが腹をたてているわけで…。

そんな中で「アップグレードさせないようにしたい」という要望は少なくなかったのだと思います。
ようやくマイクロソフト公式にアップグレードさせない方法が公開されました。

が、読んでみたらこれ初心者にとっては若干ハードルが高い気がします。
多くの人にとって「コマンドプロンプトって何?」というのが正直なところ。それでレジストリを書き換えさせるのはどうなんだろうか?ぴんと来るだろうか?と心配になります。

そう思っていたら、シンプルながら使いやすそうなソフトを開発された親切なプログラマさんがいらっしゃいました。また、パソコンメーカーの中でも同様のツールを配布しているところもあるようです。これは便利そうなので別の記事で紹介したいと思います。

まあ、マイクロソフトとしてはなんとかWindowsのシェアを水増し嵩上げしたい、古いOSに採られるリソースをちょっとでも減らしたい、といったところでしょうから、その焦りがこういった強引なアップグレードやらに現れてるんだろうな、というのはわかりますが。これが逆に不信感を増幅させるようなことにならなければ良いんですけどね。

ここまで来た以上、個人的には各ドライバの充実と安定性の向上に努めていただきたいと切に願います。

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