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Windows Live メールのサポート終了に備えましょう。有力な後継ソフトはやっぱりThunderbird?

ついにサポート終了しました

2017/01/27:サポート終了日が過ぎたため随所の加筆修正を行っています。

先日、Microsoft社よりWindows Live メールを含む、Windows Essentialsのサポート終了について発表があったようです(英語版のWindows Essentials 2012 Release Notesに記載があります)。

ただし、日本語版のページにはまだ記載がありません。(2016/11/9追記日本語版のページもいつの間にか更新されてました)

 

何が問題になる?

それによれば、

Windows Essentials 2012 suite will be available for download until it reaches its end of support date on January 10, 2017.
(Windows Essentials 2012スイートは、2017年1月10日のサポート終了日までダウンロードが利用できます)

Already installed applications will continue to work as they do today. There is an increased security risk associated with use of unsupported products past their end of support date.
(既にインストールされたアプリケーションは今現在同様動作し続けます。サポート終了日以降、サポートされない製品を使うことはセキュリティ上のリスクが増大します)

とあります。
※()内は管理人の適当な和訳ですので正確なところは各自で訳してくださいませ。

ということで、2017年1月10日がサポート終了日、つまりそれ以降のアップデートはされないということになります。(2017/01/27追記:2017/01/10をもって本体のダウンロード提供も終了されました)

これは一大事です。

 

付属の「メール」アプリは後継としては不十分

Windows7では、Windowsのインストール時に標準のメーラーが付属しなくなり、Windows8/8.1で付属していた「メール」アプリはPOP3に対応していなかったため、その間「Windows Liveメール」をダウンロードして使っていた方は少なくないはずです。Microsoftから公式に出ていたソフトのため、半ば標準メーラーの扱いで設定されていたのではないでしょうか。

Windows10になり、Windows8/8.1の「メール」の欠点だったPOP3非対応という点は改善されたものの、これをメインのメーラーとして使うのはかなり不便を極めるものとなっています。その理由は以下の通りです。

  1. いわゆる「ストアアプリ」(タブレットでも使うことを前提として設計されているアプリ)のため、操作性がデスクトップ向きではない。
  2. 基本設計がIMAPサーバを前提としたもののため、メールをPC内に保存するという考え方になっていない。→PC内に半永久的に保存することができない。

で、一番問題になるのは2.のほうです。

IMAP対応のメールサーバの場合、比較的メールサーバの容量が大きめになっていることが多くなってきました。もちろんすべてではありませんが、例えばgmailやYahooメールなど、GB超えの大容量のサービスも増えてきました。
そんなサーバであれば、よほど大きなメールのやり取りをしない限り、ある程度メールをサーバ上に溜め込むことができるので、さほど問題にはなりません。

ところが、プロバイダの多くはいまだ従来のメール受信方法であるPOP3を採用しています。もともと、POP3は基本的にメールをPCなど手元に持ってくる、つまりサーバにはメールを残さないことが前提の設計になっています。サーバは私書箱同様、メールを手元に持ってくるまでの一時的な保管場所という位置づけになります。よってこれまではあまり容量を大きくする必要がなかったのです。

このPOP3で動いているサーバにメールを溜め込むと、多くの場合、もともと数MB~数十MBといった容量しかないことが多いので、サーバ上の私書箱はすぐにいっぱいになってしまいます。
よってこまめにPCで受信し、PCの中で保管したいのですが、ストアアプリの「メール」ではそのような設計になっていないため、メールはサーバでの削除とともに、なんとPC上からも消え去ってしまうのです。

このような理由から、Windows10の「メール」アプリは、Windows Liveメールの代わりにはなりえないのです。

では今後どうしたら良いのでしょうか。

 

後継ソフトの候補は?

今のところ有力と思われるのは、Mozilla Foundationの「Thunderbird」というメールソフトです。こちらは非営利のコミュニティで作られており、無償で使用することができます(もちろん寄付は歓迎とのこと)。
有名なフリーソフトですから、各プロバイダでもメールの設定方法が用意されていることが多いです。今のところ安心して使用できるソフトの一つかと思います。

ただし、現在のWindows Liveメールで受信したメールデータを移行するにはちょっとコツがいるほか、うまくできない場合もあるようですので、自信のない方は「これから受信するメールをThunderbirdで読み、Windows Live メールはこれまでのメールを読み返す時だけ開く」ようにしておくのもありかと思います。

なおその設定をされる場合は、thunderbirdで受信設定をする前に、Windows Liveメールのアカウント設定で、「メールの受信時及び同期時にこのアカウントを含める」のチェックを外しておくのをお忘れなく。
(チェックを外し忘れると、Windows Liveメールを開いたときにメール受信処理をしてしまうので、メールが分散してしまいます。あとで「メールがない!」と探さなくていいように、thunderbirdだけで受信しましょう)

(2017/05/01追記)

Thunderbirdのメール受信設定の基礎的な部分を簡単にまとめてみました。ご参考にしていただければ幸いです。

(追記終わり)

 

Outlookを使うのも一つの手

わざわざ新しいソフトをインストールするのは面倒くさい、やり方がわからないから、できれば今手元に持っているソフトを使いたい、という場合もあると思います。

日本国内で販売されているパソコン(主に量販店モデル)の多くは、Microsoft Office (Word/Excelなど)がインストールされていることが多く、その場合一緒に「Outlook」もインストールされていることがあります。
このOutlookは、Windows Liveメール同様メールの送受信、カレンダー(スケジュール)機能もあります。新たにソフトを入れたくない!という場合、Outlookにメールの設定をすることでメールの送受信ができるようになります。これも一つの手かと思います。

 

by カエレバ

 

 

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