2017年4月11日にサポート終了
Windows Vistaのサポート終了が残り1カ月を切りました(本原稿執筆現在)。
Windows XPほどシェアがないせいか、XPのサポート終了の時ほど騒ぎになっていないのですが、サポート終了に伴うパソコンへの脅威はXPと基本的に変わりません。
サポート終了による影響は?
サポート終了して何が一番困るのかといえば、今後のセキュリティ対策がほぼ何もなくなるということです。
これまで当たり前のように提供されていた、月1回のWindows Updateがなくなり、またウイルス対策ソフトやウェブ閲覧ソフト(Google chromeなど)・プラグインなど、OSのサポート終了に併せてサポート終了・更新終了するソフトも少なくありません。
そもそも、これまでどんな対策がされてきたの?
これまで月1回のWindows Updateでは、Windowsに潜むバグ(不具合)の解消を中心に更新されてきました。
いくらWindowsという製品であっても、人間が作ったものである以上、どうしても見逃してしまう不具合や、予想だにしていなかったセキュリティ上の穴などが見つかってしまうものです。
そのため、見つけ次第その穴をふさぎましょ、とばかりに毎月(内容によっては臨時でも)更新されてきたわけです。そうして穴をふさぐことで、パソコンへの攻撃をする入り口が減り、より攻撃に強い状態になります。
これによって、私たちはより安心してWindowsを使い続けることができたわけです。ウイルス対策ソフトなど他のソフトウェアでも同様です。
セキュリティ対策ができなくなることの恐怖
月1回の更新がされなくなるだけでしょ?そのままインターネットにつないでも、何事もなかったかのように使い続けられるんでしょ?と思っているあなた。
甘い。甘すぎます。
スピードワゴンの「あまーーーーーーい」以上に甘いです。
(ちょっと例えが古かった?)
サポートが終了するということは、今後前述の「穴」が見つかってもだれもふさいでくれないということです。つまり侵入者は穴を見つければ入り放題、パソコンに攻撃し放題、情報抜き取り放題、となってしまいます。
これははっきり言って、恐怖以外の何物でもありません。
また、ウェブサイト等もVistaで動作しているIE9/10には今後対応しないことが大いに考えられますので、「ホームページが正常に表示されない」ということもどんどん増えてくる可能性が高いです。
じゃあ、どうしたらいいの?
さて、この件に対しての対策ですが、一言でいえば「パソコンを新しいものに買い替えてください」です。
よく、「新しいWindowsに乗せ換えたら動くんじゃないの?」と聞かれることがあります。確かにそれも一つの手なのですが、今回それをお勧めしないのには次のような理由があります。
- パソコンのスペックが追い付かない。
Windows VistaのころのPCですから、もう10年近くたっているものが多いと思います。おそらくメモリは多くても2GB、下手したら512MBというものもあるかもしれません。そんな状態で新しいOSを載せても、満足に動くはずはありません。 - メモリを増設したくても対応できない。
じゃメモリを増設すればよいのでは?という声もあるでしょうが、このころのPCの多くは、マザーボードの規格上メモリの最大容量が2GBというものが多く、増設したくてもできないことが多いのです。 - 新しいOSを購入するとそれなりの金額がかかる。
例えば最新式のWindows 10をパッケージで購入したらいくらになると思いますか?一番安いWindows 10 Homeでもおよそ16,000円前後です。これにOfficeが安くても(OEM版)20,000円ちょっとはしますので、それだけで4万円弱の出費になります。 - 今まで通り動作する保証がない。
OSが新しくなった途端、本体の部品や周辺機器(プリンタなど)が対応できなくなり、結局思うように使えないなんてことも少なくありません。
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というわけで、総合的に考えると「素直に最新のパソコンを買いなおしたほうが、性能もよいし手間もトラブルも少ない」という結論になります。
なお、OSが新しくなるタイミングで、周辺機器が対応できなくなることがあります。特にプリンタドライバが対応しているかなどは事前にメーカーのホームページ等で確認しておきましょう。
※過去にあった例:
Windows10にしてから、DVDドライブがCDドライブとして認識されるようになりました。どうしたら良いですか?
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