お知らせ
(2021/04/12追記)
パナソニック社製BDレコーダ「DIGA」の一部機種で、ソフトウェアの不具合により「B-CASカードが挿入されていません」のメッセージが表示される、などの不具合が発生しているようです。
インターネットからのダウンロードまたは放送波からの自動ダウンロードでソフトウェア更新され、改善される予定になっているようです。
詳しくは、パナソニック社のウェブサイトでご確認下さい。
(追記ここまで)
そもそも、CASカードとは?
市販の地デジ・BS・CSが見られるテレビや、CATV局から貸し出されているデジタルSTB(チューナー)には、「B-CASカード」と呼ばれるICカードが入っています。また、STBには「C-CASカード」と呼ばれるカードも併せて入っているはずです。
これらのカードはCAS(Conditional Access System=限定受信システム)という仕組みの中でも重要なもので、これがないと暗号化された放送信号を解読して視聴することができないのです。つまり、このカードに何らかのトラブルが発生した場合には放送が見られない、ということになります。
どんなエラーメッセージが表示される?
さてこのカードがうまく働いていない場合、多くはテレビの画面上に次のようなメッセージが表示されます。メーカーによって若干表現が異なる場合もありますが、だいたい同じような意味だと思ってください。
- B-CAS(C-CAS)カードが正しく挿入されていません
- このB-
CASカードは使用できません。 正しいB-CASカードを装着してください。 - このICカードは使用できません
- ICカードを正しく挿入(装着)してください
例:SONYの場合(FAQより)
- B-CASカードを入れてください。カードを入れてある場合には、向きなどを確認して、もう一度奥まで入れ直してください
- B-CASカードを読み取れません。カードを抜き差ししても直らない場合は…
- B-CASカードとのアクセスが成立しません。カードを抜き差ししても直らない場合は…
このメッセージが表示される理由
B-CAS/C-CASカードはICチップが埋め込まれたプラスチックカードになっています。テレビやSTBの中に赤・青・オレンジ色の地に大きめの矢印が書かれたものがあれば、それがB-CASカードです。また、灰色の地に文字が書かれているものは、ケーブルテレビ専用のC-CASカードということになります。
カードの矢印が書いてないほうにひっくり返すと、ちょうど携帯のSIMカードのように、金色の端子が見えるかと思います。テレビに差し込んだ時に、テレビ側のカードリーダーの端子に、この金色の部分が接触して電気信号が流れ、暗号解読ができるようになります。
したがって、カードの表裏や上下を間違えたりして、カードの金色の部分がきちんと接触されていない場合には先ほどの「カードを正しく挿入~」のメッセージが出てくることになります。
何もしていなくても接触不良になることも
また、このカードは基本的にそうしょっちゅう抜き差しするものではなく、一度挿したらほぼ挿しっぱなしになる可能性が高く、そのうち接触する金属部分に膜が張ったりして接触不良を起こすことがあります。
この場合でも、機器側はやはりカードから情報を読み取ることができないため、上記同様に「カードを正しく挿入~」というメッセージを表示するのです。
対処方法は?
さてこのメッセージが出てきた場合ですが、まずはテレビ(STBからのメッセージならSTB)の電源をいったん切り、その状態でB-CAS/C-CASカードを何回か抜き差ししてみてください。
抜き差しをした後に再度カードを奥まで差し込み、電源を入れて映るかどうか確認してみてください。軽く膜が張ったくらいであればこのくらいで戻ります。
(2017/07/27追記)
テレビによっては、B-CAS/C-CASカードを抜き差しした後に、コンセントの抜き差しをしないと回復しない場合もあるようです(当サイト管理人の場合、SONYの2013年ごろのテレビで遭遇しました)。
(追記ここまで)
これでも接触が回復しない場合はメーカー(STBの場合はCATV局)に相談してみてください。
※参考:B-CAS社に不具合診断ナビのページがあるようです。B-CASカードの場合はこちらも参考になさってください。
おまけ:裏技(あくまでも自己責任で)
CASカードの金属部分を消しゴムでこすったり、眼鏡ふきのような布で拭いてみると回復する、という話もあるようです。ただしこの手のものはかなり静電気に弱いため、お試しになる際は先にご自身から静電気をきちんと取り除いたうえで、自己責任でお願いします。
(2017/07/27追記)
SONYのFAQページには以下のような記載がありました。
カードの接触不良の可能性がありますので、お手入れをします。
- B-CAS カードを一旦抜いて端子部分 (金色に光っている部分) を乾いた布などで、汚れや皮脂などをやさしくふき取ってください。
ということで、布で拭くというのはありのようです。くどいようですが、静電気だけはご注意を。
(追記ここまで)
ご覧いただきありがとうございました
★このページが役にたった!という方は、ぜひシェアをお願いします。
また、その他インターネット・ケーブルテレビ等に関する疑問があればこちらのページよりお送りください。私でわかる範囲であればお答えいたします。