(2017/08/28 大幅に加筆修正しました)
無言電話・ワン切りになる場合とは?
無言電話やワン切り。あまり気持ちの良いものではありません。変な時間に電話が鳴ったり、今ちょっと出られないのに…というタイミングでなった電話がこれだったりすると、腹が立つことだってありますよね。
さて無言電話やワン切り、どういう原因で起こるのでしょうか?
- いたずら・故意 … まぁ一番考えられる、というか以前はほぼこれでした。今だともうちょっと違う理由がありまして…後ほど説明します。
- 電話の設定間違い … 発信者番号表示等※を契約している場合に「取った瞬間に切れる」現象が起きることがあります。後ほど説明します。
- 業者の仕業? … あくまでも噂レベルですが… これも後ほど。
- 間違い電話 … これも案外ありそうです。呼び出しが始まるギリギリくらいで「あ、番号間違えた」と気づいて慌てて切るとこうなります。
他にもあるかもしれませんが、とりあえず以下順に解説していきます。なおここでは、携帯あてではなくてあくまでも固定電話(家電…いえでん)あてにかかってきた迷惑電話について考えてみます。
※注:「ナンバーディスプレイ」は東日本電信電話株式会社(NTT東日本)及び西日本電信電話株式会社(NTT西日本)の登録商標です。
当サイトでは、他社サービスにも関連する事柄を記載するため、同等機能のサービスをまとめて一般的名称の「発信者番号表示等」と記載しております。大変お手数ですが、皆さまがご契約のサービス名にそれぞれ読み替えをお願いいたします。
1. いたずら・故意
いたずらと故意の境目はあいまいですが、とにかく誰かが意図的に行っている、というには違いありません。
まぁただのいたずらなら良いのですが、犯罪などで不正利用しようと意図的にセキュリティの甘い機器を狙って探し回っている、という話も聞かれます。(不正利用=つまり電話のただ掛けというか電話を乗っ取られて後から膨大な通話料金の請求が来る可能性がある、ということです)
これはケーブルプラス電話(普通の電話番号を使う電話)ではなく、IP電話(050で始まる電話番号を使う電話)だったり、IP電話機能を持っているルータ(YAMAHAの一部機種など)、またAstariskなどのIP-PBX(主に企業で使用されているIPを使った電話交換システム)で多く起きているようです。
発信者番号表示等が使える状態にしている場合、発信者番号が「100」とか意味のない3~4桁の数字だったり、ビジネスホン等によっては文字(アルファベット)が表示される場合もあるようです。実際私(当サイト管理人)の家にかかってきてびっくりした記憶があります。
IP電話はインターネットの仕組みを使って通話ができるものです。またどうやって電話を受発信するかは世界的な規格で決められています(SIP)。ですから逆に言えば、それを悪用して電話機を誤動作させたりすることも理論上は可能となります。
IP電話機器側である程度の不正な通信は拒否あるいは無視などして、影響が無いようにしてあるはずなのですが、バグ(不具合)があったりしてきちんと防ぎきれてない可能性もあります。
IP電話機器(ソフト・ファームウェア)のバグ修正が行われていれば、それを適用することで解決することがあります。このような現象があったら、まずご加入のケーブルテレビ局・プロバイダに相談してみてください。
AstariskなどIP-PBXの場合、導入された業者の方に相談(ご自身でインストールされた場合は頑張ってください…)することをお勧めします。
また、使用されているIP電話の機器がAterm(NEC)の一部機種に該当する場合、別の不具合も報告されていますので、ファームウェアの確認ならびに更新をお勧めします。
2. 電話の設定間違い
発信者番号表示等を契約している電話回線で、同機能に対応していない電話機を使用した場合、電話を取るタイミングが悪いと通話が切れてしまいます。
この場合、以下のような動きになります。
- 電話の着信がある。
- 電話機に対して、発信者番号を通知するための信号が送られる。
- 発信者番号表示等に対応した状態であれば、このタイミングでは呼び出し音はならず、画面に発信者の番号が表示されるなどの動作が見られます。
- 発信者番号表示等に対応していない場合、このタイミングで、短い「ジリリン、ジリリン、ジリリン」のような呼び出し音が数回なります。
- 1秒ほど間が空いてから、本来の呼び出し動作が行われる。
- このタイミングで、通常の「ジリリリリリリリン、ジリリリリリリリン」のような呼び出し音が聞こえるはずです。
- 受話器を取ったら通話が始まる。
つまり、上の例でいうと2.の状態で受話器を取ってしまった場合、そのまま待っていれば電話がかかりそうなものなのですが、実際は3.に行く前に通話が切れてしまいます。
回避するためには?
発信者番号表示等に対応した電話機をお使いの場合は、設定画面で表示機能をONにすると番号の表示がされるはずです。
対応した電話機をお使いでない場合は、電話機の交換が必要です。交換するまでの間は、着信時に音の鳴り方が変わるまで、うっかり受話器を取らないように気を付けてください。
またこの機能自体が不要であれば、同機能の解約手続きを行う必要があります。お使いの電話会社(ケーブルプラス電話の場合はご加入のケーブルテレビ局)にお問い合わせください。
3. 業者の仕業?
これは私がうわさで聞いた話なので、正直なところ真相はわかりませんが、まぁあるかもね、と思えたので一応書いておきます。もし詳細をご存知の方がいらっしゃればこっそり教えてください…
例えばケーブルプラス電話同士の通話をしようとすると、呼び出し音が鳴る前に無料通話を示す「♪ドミソ」音が聞こえます。050IP電話の場合でも、組み合わせによっては同じ音が聞こえます。これは分かりやすい例で、ご利用の皆様もすぐにお気づきになると思います。
でここからが噂レベルなのですが、電話会社の乗り換え(例えば光回線の売り込み)をすすめる代理店などが、セールス先の電話回線(アナログ電話なのか光電話なのか、など)を調べることができるらしく、その判別方法としてワンギリするということのようです。呼び出し音や、接続されるまでのノイズなどいろんな条件で判断できるらしいのですが… まぁわからなくはないのですが、そこまでするか?と言いたくなります。
発信元が一定、あるいはわかるのであればまだましなほうで、非通知だからと着信拒否の設定をするにしても、一旦は電話機側で着信しないことには番号あるいは非通知なのかすらわかりません。そうなると着信時の「かちっ」という小さな音が気になる、というような方には対策の仕様がないということになります。
かくいう我が家も何も有効な手は打てておりませんが、さすがに非通知の場合着信拒否するくらいのことはしていますので、最後の「かちっ」の音が気になる以外はとりあえずどうにかなっています。
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