はじめに
普段お使いのWiFi環境は良好ですか？
電波の飛びが悪かったり、接続状態が悪かったりしませんか？
もしそのままで新しいスマホを使っていると、びっくりするようなことになるかもしれません…
新しいスマホでのWiFi通信の罠
現在の各携帯キャリアとの契約は、ほとんどの方が月々に●GBまでデータ通信できますよ、という形の契約にされてるのではないかと思います。音声通話かけ放題はほぼセットでの契約ですし、格安スマホ・ケーブルスマホもこの形態だと思います。
外でスマホを使う場合は当然携帯電波でのデータ通信が主になるはずですので仕方ないとして、家に帰ってきたら通信量の節約のために、家で契約している固定回線(光回線、ケーブルテレビのインターネット回線など)にWiFi接続する方も多いことでしょう。
WiFi接続している間は携帯通信しないから、データ通信量は減らないし、どれだけ動画見たって大丈夫だよね？
と思っていたら、ある日突然届く「データ通信量が契約量を超えましたので、通信速度を制限します」というメール…
あれ？WiFi使ってるのになんでそんなにギガが減るの？
※今の若者はこういうのを「ギガが減る」ことで「パケ死」したというらしいですね…
私の若いころは「パケ死」といえば従量課金で大量のパケットを使って、請求が数万とか数十万円きた、とかいう時代だったんですが…
「Wi-Fiアシスト」「マルチコネクション」等には要注意
iPhone、iPadなどのiOSでは、iOS9以降の環境で使っている場合、「Wi-Fiアシスト」という機能があります。
Androidは機種によって名称や動きが多少異なるようですが、どうやらAndroid5.0以降だと同様の機能がある可能性が高そうです。
ちなみに、ケーブルスマホなど格安スマホでも多く使われている、富士通製の「ARROWS M03」の場合、「マルチコネクション」という名称になっています。
これらの機能はどんな動きをしているのでしょうか?
どんな働きをしているの？
もともとこれらの機能は、WiFi電波の状態が悪く、通信速度が稼げない場合に、携帯のデータ通信機能を併用して通信速度を低下させないようにしよう、というものです。
決して悪気がある機能ではなく、通信量の制限がないような環境であれば非常に有効に働きます。
しかし、データ通信が従量制だったり、一定量までしか使えない契約だと困ったことになります。
どうしてデータ通信が消費されているの？
動画やホームページの閲覧など、自分でたくさん使ったなぁ、とわかる分にはいいのですが、心当たりがないうちに大量に通信がされていた、という方も少なくないようです。
一つの原因としては、アプリやOSのアップデートにより、バックグラウンドで意図しないタイミングで通信が行われている、というのが考えられます。特に新しいOSがリリースされた直後には多いように感じます。
回避する方法はないの？
端末あるいはOS側で機能のON/OFFが切り替えられる場合があります。設定画面を確認してOFFにできそうなら、OFFにしておいたほうが無難です。
- iOSの場合：
「設定」→「モバイルデータ通信」をタップします。
下にスクロールすると「Wi-Fiアシスト」とあるので、右側のマークをタップし緑色のスイッチマークを灰色にします。これでOFFになりました。 - ARROWS M03の場合：
「設定」→「Wi-Fi・Bluetooth」をタップします。
次の画面で「マルチコネクション」をタップします。
さらに次の画面にある「マルチコネクション」右側のマークをタップし、緑色のスイッチマークを灰色にします。これでOFFになりました。 - その他のAndroid機種の場合：
機種によって表現が異なりますので、説明書等でご確認ください。
「高速ダウンロード」「快適通信設定」「Wi-Fi安定制御機能」など、表現はバラバラです。
いずれも設定をOFFにしておきましょう。
心当たりのある方は、一度設定を確認しておくことをお勧めします。
データ通信量が増えても気にならない方は、高速のままにしておいたほうが快適にはなりますが…
(2017/02/01追記)
Wi-Fiの状態も確認しておきましょう
自宅で使っていて、Wi-Fiの電波が弱い、不安定、混信・干渉しているなどの原因でLTEに切り替わっていた、ということも少なくないようです。
Wi-Fiだけにした時に通信状態はどうか、混信していないかなどもこの再調査しておいたほうが良いかもしれません。
Wi-Fiの混信・干渉の話はこちらのページも参考になさってください。
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