停電した時のチェックポイントはこれ!
ケーブルプラスでんきに限らず、電気が突然消えたときに確認するポイントをまとめてみました。
1. 周りの家も停電しているか確認する
ご近所さんが何軒も同時に停電しているのであれば、地域一帯の電源供給が止まっている可能性があります。
今では少なくなりましたが、災害時でなくても停電することは考えられます。例えば、
- 鳥が電柱などに巣を作ってショートさせる
→鳥の巣の材料の中には、ハンガーなどの針金が混じっていることが多く、これがショートの原因になることがあります。 - 落雷で電柱についている機器が壊れた
→電柱の上には、トランスと呼ばれる電圧を変換する機器などがついています。これらが落雷の巨大なエネルギーで壊れることがあります。 - 電柱が傾くなどして電線が切れた
→地盤の弱いところや、交通事故で車が電柱に衝突して電柱が傾き、電線が切れたという事例もあります。過去には工事車両がひっかけて切断し、大事件になったことも… - 電力消費が多すぎて供給量をオーバーした
→アメリカなどで実際これが起きて、都市が大停電して大騒ぎになった、なんてこともありました。
ついて当たり前、の電気ではありますが、仕組み上いつ止まっても実はおかしくないのです。
2. 一番最後に電源を入れた機器のコンセントを抜く
一番最後に電源を入れてすぐ何かあればわかりやすいのですが、何分か時間が経ってから停電した場合は、思いつくもののコンセントをまず抜いてみましょう。
よくありがちなのは、電熱線が入っていてたくさん電気を食うものを使い始めたらブレーカーが落ちた、というものです。例えば、
- ドライヤー
- こたつ
- オーブントースター
- 電気ストーブ、カーボンヒーターなど
- IH調理器
- 電子レンジ
- エアコン(特に暖房)
- バスルームの暖房(案外忘れやすい)
といったあたりがまず考えられるところかと思います。
とにもかくにも、まずコンセントを抜きましょう。でないと、せっかくブレーカーを上げてもまたすぐに落ちてしまいます。
3. ブレーカーの落ちている箇所を確認
家の中のブレーカーがある場所を把握していますか?
最近多いのはバスルーム横の洗面所でしょうか。中にはウォークインクローゼットの中、という方もいらっしゃるようです。ちなみに私の家はなぜか玄関横の廊下にあります…
夜に停電した場合、当然真っ暗になりますので、ブレーカーがどこにあるかわからず慌てることも少なくありません。
携帯やスマホがあればライトをつけることもできますが、手元にないということもありますので、手に取れる位置に懐中電灯があると便利かもしれません。
よく旅館などにある常備灯、最近はLEDになって電池も長持ちしそうですね。
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4. ブレーカーを上げる
無事ブレーカーの場所までたどり着いたら、ブレーカーを上げます。
が、その前に「どのブレーカーが落ちているか?」を見ておきましょう。
- 小さいブレーカーだけが落ちている場合…
そのブレーカーがかかっている系統の部屋・コンセントだけが原因と思われます。つまり同じコンセントでたくさん電気を使ったから落ちた、というものです。上の2.で対処済みならおそらくもう落ちないと思います。 - 漏電遮断器・漏電ブレーカーが落ちている場合…
家のどこかで漏電している可能性があります。昔雷が落ちて電気製品が壊れたことがある、あるいは水害で浸水したことがある、などの場合、そこから電気配線が劣化したり他の原因で漏電している可能性があります。根本的な解決が必要なことが多いと思われますので、続く場合は電気工事業者などに調査を依頼することをおすすめします。
なおこの場合、いったん小さいブレーカーを全部落とし、まず漏電遮断器(漏電ブレーカー)だけを上げ、小さいブレーカーをゆっくり一つずつ上げていきます。小さいブレーカーを上げたときいずれかのブレーカーが落ちれば、その回路が漏電しているということが分かります。 - 契約ブレーカーが落ちている場合…
電力会社と基本料金を「xx A(アンペア)」の形で契約している場合、このブレーカーがついていることが多いです。ただし電力メーターがスマートメーターに変わった場合や、オール電化など、電力会社の契約によってはこのブレーカーがない場合もあります。
このブレーカーが落ちている場合、各コンセントではそれぞれ問題ない電力が使われていても、全体の合計で契約範囲を超えてしまったということですので、やはり使いすぎです。上の2.で対処済みならおそらくもう落ちないと思われます。
落ちているすべてのブレーカーを上げても回復しない場合、近所も同様に停電している可能性があります。念のため確認してみましょう。
周りも停電しているようであれば、その地区の送配電を管轄している地域電力会社に確認していただくことになります。
(2018/01/25追記)
スマートメーターでは契約ブレーカーがない場合も
最近は、スマートメーター(いわゆるデジタル式の電力量計)がついているご家庭では大きな契約ブレーカー(リミッター・電流制限器)がついていないという場合もあるようです。(実は私(当サイト管理人)の家も契約ブレーカーがついていません)
契約ブレーカーがない状態で、電気を使いすぎた場合はどうなるのでしょうか?
実は、スマートメーターの中には契約ブレーカーの機能が内蔵されています。
この場合、電気を使いすぎて契約量を超えてしまった場合、15秒ほど電気が止まり、その後自動的に復旧することになっています。
(参考) [PDFファイル] スマートメーターの「契約用安全ブレーカー」機能について(北海道電力)
ですから、契約ブレーカーがない場合、15秒ほどして自動的に電気が復旧すれば、単に電気を使いすぎただけ、ということになります。逆に、1分経っても電気が復旧しなければ、子ブレーカーが落ちている可能性がありますので確認してみてください。
ちなみにこれで電気が止まった場合、一定時間内に何度か停電すると復旧できなくなることがあるようです(おそらく安全のためだと思います)。
(参考) 九州電力のページ (ABCのスイッチが切れていない、の項目をご覧ください)
この場合は電力会社に連絡する必要がありますので多少面倒になります。できるだけ短時間での再停電が起きないように、家の中をきっちりチェックしましょう。
(追記ここまで)
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