地上デジタル放送(地デジ)開始以降、ケーブルテレビ局で電波を送る方式が複数あるようで、どのチャンネルをどのように録画するかによって話が大分変わってくるようです。
1. 地デジ
まず、地デジを録画する場合です。
多くの局では「同一周波数パススルー方式」を採っています。この場合、アンテナで受信するのと全く変わらない状態になっています。ですので、アンテナ線(同軸ケーブル)を録画機の取扱説明書どおりに接続してチャンネル設定を行えば、番組表から録画予約ができるようになります。
次に「周波数変換パススルー方式」を採っている局の場合。この場合はケーブル局から送信されているチャンネルの範囲によって変わってきます。例えば変換された後の周波数が、通常のテレビと同じUHF13~52chの範囲に入っていれば(テレビのメーカーによってはVHF1~12chやUHF13~62chも受信できる)、同一周波数パススルー方式と同様に、アンテナ線を接続してチャンネル設定を行うだけで、問題なく受信できるようになっているはずです。
しかし、周波数の変換先が録画機器で対応していないチャンネルの範囲だったり、「リマックス方式」「トランスモジュレーション方式」など「パススルー」ではない方式で送信されている場合、市販のテレビや録画機器ではそれらの放送電波を受信できません。
2. 地デジ以外の放送
また、地上デジタル放送以外の放送(BS・CSなど)についても、パススルーではないため、録画機器等に直接アンテナ線をつないでも録画することはできません。
※ただし、ケーブルテレビ局からの信号が同軸ケーブル(HFC方式)ではなく、FTTH(光ファイバー)で引き込んである場合、一部のケーブルテレビ局ではBS・CSの信号(の一部)がそのままパススルーで受信できることがあります。この場合は、BS・CSの信号も地デジ同様に同軸ケーブルを接続することで(場合によっては分波器が必要)、直接録画機器で録画することが出来ます。対応しているかどうかについては、ご加入のケーブルテレビ局にご確認ください。
3. 録画できる組み合わせ
さて、上記で「そのままでは録画できない」チャンネルを録画するためには、ケーブルテレビ局から貸し出された(あるいは購入した)チューナー「STB(セットトップボックス)」と、お手持ちの録画機器を接続して録画することになります。
ここ数年で発売された「ケーブルDLNA」対応機種の場合、それぞれのLAN端子をLANケーブルで接続することで、デジタル信号のまま録画が出来る場合があります(これを「LAN録画」と呼びます)。ここで、「場合があります」というのには実はまだ必要な条件があり、それは以下のようになっています。
- STB(ケーブルテレビ局から貸し出された/購入したチューナー)が、ケーブルDLNAの「Upload録画(送信)」に対応していること
- 録画機器(市販のブルーレイ・HDDレコーダ等)が、ケーブルDLNAの「Upload録画(受信)」に対応していること
手元の機器が上記の条件を満たしているかどうかを調べるには、日本ケーブルラボのホームページに行くとわかります。
こちらのページに行くと、各製品の種類別に対応しているメーカーの一覧が表示されます。例えば、ケーブルテレビ局から貸し出されたチューナーであれば、4.セット・トップ・ボックス(STB)の欄を見ると、パナソニックなどメーカー名が並んでいますので、手元のSTBのメーカーをクリックしてください。
なおクリックしたファイルは「PDF」形式になっていますので、開こうとする端末(パソコン・スマホ等)に「Adobe Reader」などPDFファイルが閲覧できるアプリがインストールされている必要があります。
- Adobe Readerのダウンロード(パソコン版)
- Adobe Acrobat Reader (Google Play / Android版)
- Adobe Acrobat Reader (App Store / iOS版)
Adobe Readerのダウンロード画面において、Windowsの場合、ダウンロード画面の真ん中に「オプション」のアプリが並んでいて、同時にインストールさせようとすることがあります。必要が無ければチェックマークをクリックし、チェックをはずしてから右側の「ダウンロード」ボタンをクリックするようにしてください。なお他のOSでは表示が異なると思いますが、手元に検証できる環境が無いので割愛します。
さて無事にPDFファイルが開けたら、左側よりお持ちの機器の機種名を探してください。ほとんどの場合、機器の表側、メーカーのロゴマークの近くに型番が書いてあるはずです。この一覧表の中にお持ちの機器が無ければ、残念ながら対応できない可能性があります。
4. Panasonic同士の組み合わせ
ただし、PanasonicのSTBと録画機器(DIGA)の組み合わせの場合、これとは別に確認すべき表があります。以下のページもあわせてご覧ください。
※ちなみに、私(管理人)が加入しているケーブルテレビ局からレンタルしている機器はPanasonic社製でした。なので個人的にはPanasonic同士の組み合わせが相性がいいかなと思って、録画機はDIGAを購入してみました。今のところ順調に動いています。
無事に対応できていることがわかったらLANケーブルでそれぞれの機器を接続します。なお、LANケーブルで接続できない組み合わせの場合、昔のビデオデッキのように黄色・白・赤の3色のAVケーブルで接続するしかありません。
接続方法については長くなりましたので別のページで説明したいと思います。
- STBと録画機器を接続する方法 (作成中)
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