巷では「公式ウイルス」との呼び声も高い(汗)、Windows7/8/8.1ユーザへのWindows10強制アップグレードですが、今月(2016/5)になって私の周りでも「勝手にアップグレードが始まって困った」という報告が多数届いています。
私の勤務先でも多数のWindows7端末が動いていますが、先日同時に3台ほどが強制アップグレードしているのを見て私も驚愕しました。幸いに私の場合はいろいろと設定を触っているので突然アップグレードはしていませんが、周囲の話を聞くにつけ油断は禁物のようです。
…MS、なんてことしてくれとんねん(怒)。
さて、アップグレードが実際に動き始めてしまった場合は、正直言ってすぐにはどうすることもできません。途中で止めてしまうと、システムファイルが中途半端に書き換わってしまい、最悪の場合起動すらできなくなってしまいます。何とかしたい気持ちはわかりますが、ここは一つアップグレードが終わるまでじっと待つしかありません。私の友人談では1時間半から2時間程度かかったとのことですが、パソコンの性能や環境でも大きく変わってくると思いますので、あくまでも目安としてください。
アップグレードが終わるとパソコンが再起動し、「これは法的文書です」の画面が出てきます。この時点でほぼWindows10に変わっています。が、まだWindows10を動かす状態にはなっていません。画面上のライセンスを承諾しないと使用できないことになっています。つまりここでライセンスを承諾しなければ元のWindows7や8に戻さざるを得ない、というわけです。
Windows10を使用し始めてから31日間は元のWindowsに戻せる方法が用意されていますので、とりあえず使ってみて不具合が無ければそのまま使う、という選択肢もありかとは思います。特に、Windows8/8.1からアップグレードされた方の場合、案外使い勝手が向上していたり、安定性が向上していたりする可能性がありますので(汗)、ひとまず使い始めるという選択肢もありかとは思います。
いや自分は絶対前のWindowsでないとダメ!というかたは、この「これは法的文書です」画面の右下に「拒否する」のボタンが表示されますので、ここであわてず騒がず「拒否」のボタンを押しましょう。さらにダメ押しでもう一度聞いてきますが、ここも「拒否」のボタンを押します。そうすると、元のWindowsに戻す作業がスタートします。なおこの作業にはおおよそ30分から1時間程度かかるようです(私の知人の話)。実際は環境でも違いますが、これも何しろじっと待つしかありません。
なお、この手順についてはマイクロソフト社公式の案内スライドも用意されていますので、こちらもご参照いただけるとよりわかりやすいかと思います。以下に埋め込んでおきます。
再起動したら、(たぶん)もとのWindows7/8/8.1に戻っている…はずです。が、たまに運悪くアップグレード、あるいはダウングレードの間にファイルが壊れてしまった、という事例もあるやには聞いております。
また、戻した後に日本語入力ができなくなった、という事例もありました。これはまた項を改めて書きたいと思います。