条件によって存在します
確かにそういった引継ぎできない電話番号が存在します。
これはケーブルプラス電話に限らず、固定電話の回線を変更する場合にハマりやすい事例ですので、注意が必要です。
肝は「NTTのアナログ・ISDNで発番された番号か」
原則としては、「NTT西日本・東日本がアナログ電話またはISDN回線として新規に発番された番号を持って回る限りは、(たとえ面倒な手続きが必要なことがあってもどうにか)引き継いで使い続けることができる。」です。
ただし、これはあくまでも原則ですので、例外があります。例えば、
- たとえアナログ回線であっても、公衆電話や臨時電話などの特殊な契約で発番された番号は引き継げない。
…まぁ、これは通常の生活ではあまり遭遇しないのでさらっと流します。 - 光回線の「光コラボ」形態に転用された電話番号は、アナログ電話以外の別の回線(フレッツ光も含む)に引き継げない。
…これが結構問題になってまして、実はまだ解決策がありません。
光コラボの隠れた、しかし大きな問題点
光コラボは、例えば「ドコモ光」「ソフトバンク光」「So-Net光」「OCN光」などの名前が付けられています。これは、NTT東西以外の事業者が、NTT東西の光回線を卸で仕入れ、それぞれの事業者のサービスとして比較的安価にサービスを行っているものです。
主に光インターネット(回線・プロバイダがセット)とひかり電話の組み合わせになります。ただし、オプションサービスの契約によっては、コラボ業者が提供していない場合もあります。また、フレッツ光などのキャンペーンで光コラボより安価な料金設定になっている場合も時々あるようです。ですので、一概に光コラボに転用したほうが良い、とは言えないのです。
ちなみに、光コラボに転用した後に電話番号をそのまま別の業者で使いたい、という場合は、面倒なのですが、一旦電話をアナログ電話回線に契約変更し、その後別の事業者と契約する必要があります。
ただし、先にもあったように元の番号がNTT東西のアナログ・ISDN回線による発番でない場合(ひかり電話で直接発番された場合など)については、番号の引継ぎはできませんので注意が必要です。
ケーブルプラス電話の場合
なお、ケーブルプラス電話の参考として、提供元のKDDI社サイトには以下のような記載がありますので参考まで。
番号ポータビリティにより、現在ご利用中の電話番号をそのままご利用いただけます。
ただし、以下の条件に合致した場合に限ります。現在番号ポータビリティ対象交換機に割り当てられた電話番号であること。
NTT東日本・NTT西日本が契約者に提供する一般加入電話 (電話サービス) およびISDN (総合ディジタル通信サービス) であること。
NTT東日本・NTT西日本が定める電話種類が公衆電話、臨時電話、支店代行電話以外の電話種類であること。
現在利用者が使用している電話番号であり、利用場所の変更がないこと。
ちなみに光コラボの件、聞くところによれば、転用の場合の番号ポータビリティを保持する制度だか技術上の仕組みがまだできていないのだとかどうとか…
いずれにしろ、利用者にとっては便利なようで不便な状態ですので、早くどうにかしてもらいたいところです。
(2017/02/22追記)
知人が光コラボをやめてケーブルプラス電話に移るとのことで、知人が加入予定のとある局に聞いてみました。
その結果、現時点では、もともとNTTのアナログ加入電話で使っていて、電話加入権を休止した状態であればケーブルプラス電話に番号が引き継げる、との回答が返ってきました。ちなみに光どうしの移行は相変わらずダメみたいです(NTTフレッツのページに書いてありました)。
おそらく上記の例で行けば、
現在番号ポータビリティ対象交換機に割り当てられた電話番号であること。
に当てはまるのでしょう。
結論
光回線、とくに光コラボ系の契約の電話がかかってきたり、携帯ショップに行ってコラボ光をすすめられても、その場で即答はしないほうが賢明かと思います。
よさそうに見えた場合は、いったん頭を冷やしてよく比較検討してから返事しましょう。入るのはいつでもできますから…
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