ケーブルテレビの電話、通話品質は大丈夫?

一口にご家庭の「固定電話」といっても、実は2種類あるのをご存知でしょうか。

  1. 昔ながらのNTTアナログ電話に代表されるような電話
  2. Yahoo!BBのBBフォンに代表されるような電話

実はこれ、同じ電話機を使うものなのですが、仕組みも品質も大きく違うってご存知でしたか?

1の電話は皆さん誰もがご存知だと思います。もしかしたら最近の若い方のお宅にはそもそも固定電話自体引かれていないのかもしれませんが。例えば電話番号が「03-1234-5678」のような形で表される電話ですね。

それに対して2の電話は電話番号が「050-0000-1234」のような形で表されます。一時期迷惑電話でかかってきた、という方も少なくないかもしれません(汗)。実は携帯でもこの番号を使う仕組みがあるのですが、今回は話を簡単にするため割愛します。

※厳密に言えばもっと複雑な条件があるのですが、わかりにくいのでわざとざっくりした解説にしています。ご容赦ください。

みなさん「IP電話」という言葉は聴いたことがありますか?

NTTなどのアナログ電話、あるいはISDNといった回線以外の電話回線は仕組みとしてインターネット同じ仕組み(TCP/IP)を使っているので 「IP電話」と呼ばれます。NTT・KDDI(メタルプラス・2016/6サービス終了とのこと)・ソフトバンク(おとくライン)以外で固定電話とされているケーブルテレビの電話(ケーブルプラス電話・ケーブルライン・JCOM PHONE)だけでなく、実は「ひかり電話」もこのIP電話になります。

IP電話、と聞くと、反射的に「音質が悪い」と思われているかもしれません。でも、ひかり電話の音質が悪いと思われた方はいらっしゃいますか?ほとんどないと思います。それはなぜでしょうか。

IP電話は、あくまでも電話の信号を伝える仕組みとして、昔ながらの交換機や電話線を使う仕組みではなく、インターネットと同じ仕組みを使うことで、機器や通信線にかかるコストを下げつつ、品質を保つようにしています。しかし、その伝送方法がちょっと異なるため、最終的に音質などの違いとなって現れるのです。

最初の分類で1.に該当する品質のものを「プライマリ電話」と呼びます。これに該当するためには、遅延(声が遅れて届く)やパケット損失(声の一部が抜けてブチブチと聞こえる)が基準値以下で、FAXの送受信にも影響しないような品質を保つための措置を講じることなどの条件が課せられています。これをクリアして初めて「03-xxxx-xxxx」のような「普通の固定電話の番号」を使うことができます。

その条件に該当しないものは「セカンダリ電話」という扱いになります。これに該当する場合、電話番号は「050-xxxx-xxxx」というものしか割り当てられません。

最近盛んに宣伝されているケーブルテレビの電話(ケーブルプラス電話・ケーブルライン)は、普通の固定電話番号を割り当てられています。ですから、その時点でNTTなどの電話と比べても問題ないレベルの通話品質がありますよ、ということがいえると思います。

逆に、インターネット回線のオプションなどとして提供されている「050」で始まるIP電話の場合は、インターネットの混雑など、回線の状態に影響されやすいので音が途切れやすいのです。

私(当サイト管理人)もいまだに両方の電話を併用していますが、その差は歴然としています。特に夜間など混雑時に電話したときにはよくわかります。多少の通話料の差はありますが、やはりプライマリ電話のほうが安定して使えると感じます。

とはいっても、最近はスマホでLINEとかSkypeとか使うことが多いのですが…

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