(2017/05/01加筆修正)
徐々に一般に浸透してきた格安SIM・スマホ
2016年ごろになって、MVNO、あるいは格安SIM・格安スマホといった言葉を頻繁に聞くようになりました。
ほんの1年ほど前までは、一部の詳しい人が使うもの、という感じでしたが、ケーブルテレビ局の「ケーブルスマホ」をはじめ、(イオンスマホのような)店舗を持つMVNOも出てきたことで、裾野が広がってきたように思えます。
そもそもMVNOってどんな意味?
さてこの言葉の意味を簡単に解説します。
NTT DoCoMo、au、Softbankといった、いわゆる既存の携帯電話会社(キャリア、とも言います)をMNO(Mobile Network Operator)と呼びます。それに対し、MNOの回線を借りて携帯電話のサービスを行う会社のことをMVNO(Mobile Virtual Network Operator)といいます。
さてそのMVNOを日本語に訳すと「仮想移動体通信事業者」です。つまり、自前では回線を持っていないけれど、MNOから回線を借りることによって、あたかも携帯電話会社のように自社ブランドでサービスを展開できるわけです。
どこのMVNOが多い?
日本では、IIJmio(イオンやLINEモバイルもここに入る?)、BIGLOBE、OCN、freebit(Tモバイル=TONE)、日本通信、u-mobile、Nifty、FREETELといった会社がNTT DoCoMoの MVNOです。
また、auのMVNOはmineo、IIJmio(Aタイプ)などになります。こちらはまだ数が少ないです。こちらはDoCoMoよりも卸が高いようですがソフトバンクよりはましですので、もしかしたら少しずつ増えてくるかもしれません。
ちなみに、SoftbankのMVNOはまだありません(と書いていたら日本通信がはじめましたね…あとケーブルテレビ局も1カ所だけあるようです)。おそらく卸の金額が高いことと、エリアの関係だとは思いますが…。
※Y!mobileやUQ mobileは形こそMVNOっぽいのですが、実質はそれぞれソフトバンク直営とauの関連会社ということになってまして、実質各キャリアの格安部隊(サブブランド)ということになるかと思います。共通で使えるようですし…
MNOと同じ点・違う点は?
MVNOはあくまでもMNOからの回線を借りる形となります。ですから、例えばサービスエリアの広さであったり、回線(無線区間)の物理的な最大速度であったり、使用できる端末の種類については、借りる元のMNOに依存します。
ただし回線の中でも借りる元のMNOから運営している会社のネットワークに抜ける部分、またそこからインターネット側については、MVNOとMNOの契約や、MVNO運営会社のバックボーンなどで違います。ですから同じDoCoMoのMVNOであっても、MVNO会社によって速度が全然違うなんてこともままあります。(よく各ニュースサイトなどが速度測定結果を発表してたりするのはそのためです)
また同じLTEと呼ばれる方式を使っていても、NTT DoCoMoとau、Softbankではそれぞれ周波数(Band)が違いますので、あるMNOで契約して使っていた端末を異なるMNOの回線側で使おうとしても使えない、なんてこと は多々あります。
ですから、現時点ではDoCoMoで使っていた端末はDoCoMoのMVNOで、auで使っていた端末はauのMVNOで契約するのが無難かと思います。なお、その組み合わせであっても、端末によっては動作対象外となることがありますのでご注意ください。
他にも契約前に注意しておく点はいろいろありますが、また別記事にまとめたいと思います。
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