はじめに
例えばWiiUなどで大人気の「Splatoon(スプラトゥーン)」のような、ゲームが使えない、起動はできるけどゲーム画面に進めない、といった相談が時々あります。
(2017/08/02追記:最近は「Nintendo Switch」の発売後、SwtichとSplatoonの組み合わせでのご相談も増えているようです…)
こういったゲームはいわゆる「対戦型ゲーム」と呼ばれています。この手のゲームは、相手とのゲーム進行中のデータを直接インターネット回線でやりとりしています。そのため、インターネット回線に何らかの不具合があるとゲームに支障が出るのです。
詳しい原因の切り分け方は長くなるので後ほど別の記事に起こしますので、そちらをご覧いただくとして…
今回のような「対戦ゲームがうまくいかない」場合、他のアプリや動画視聴、通常のインターネット閲覧、メール送受信には影響がなく、あくまでもそのゲームだけがうまくいかない、ということがあります。なぜでしょうか?
(2018/09/19追記)
有料サービスの場合、契約は有効ですか?
私も今日初めて知ったのですが、任天堂の「Nintendo Switch」のオンラインサービスが今日から有料化されていたのですね。
例えば、Splatoonのオンライン対戦など、対戦ゲームをする場合は上記のオンラインサービスに加入していないと使えないということのようです。
ではこれまではなぜ使えてたのか、というと、任天堂曰く「これまでは正式サービスではなくテスト期間だったから」ということらしく…
皆さんご存知でした?
Switchユーザーの皆さん、特に子供さんから「なぜ対戦ゲームが急にできなくなったの?」と聞かれたら、まずここを確認してみてください。
(追記ここまで)
IPアドレスの種類が違うと起きやすい?
ケーブルテレビのインターネット契約に多いのですが、プロバイダ側からモデムの出口(つまりルータのWAN側)に割り当てられている「IPアドレス」がポイントになります。
(IPアドレスとは何か?プライベートIPとグローバルIPの違いは?の記事はまた別に起こす予定です)
プライベートIPの場合支障が出る可能性が高い
この「IPアドレス」が「プライベートIP」と呼ばれる種類の場合、対戦ゲームに支障がある可能性が高まります。
プライベートIPアドレスが割り当てられるということは、プロバイダ側でグローバルIPアドレスから一度変換されています。
変換する際に、ポートと呼ばれる情報も一緒に変換してくれるようになっていればよいのですが、一般的には外部からの不要な侵入を防ぐため、内部(つまりユーザー側)から外部(インターネット側)に出る分はそのまま通れることが多く、外部から内部に戻る分は、特定の種類のパケット(データ信号)を通さなかったり、内部から出るときのパケットに対応しないパケットを通さないように作られていることが多いです。
そのため、ゲームからすれば「対戦相手(やサーバ)からの信号が自分の元に戻ってこない」というように見えるため、通信が成り立たなくなるのです。
グローバルIPだとうまくいくことが多い
対してグローバルIPを割り当てられている場合は、多くの場合この変換する機器が間に入らない状態になります。つまりインターネットの世界にそのままつながっている状態になります。こうなると、インターネットを通してほぼすべてのパケットが直接相手とやり取りできるようになります。
(プライベートIPが門番が常駐している出入り口、グローバルIPは目の前が道路でドア1枚だけの玄関、くらいの差があるようなものだと思ってください)
プライベートIPの場合は契約の変更を
プライベートIPしか使えないのか、オプションやコース変更などでグローバルIPが使えるようになるかなどは、ご加入のケーブルテレビ局(プロバイダ)にお尋ねください。個人で動的グローバルIPの場合、一般的な契約との差額は有料でもさほど高くない(月数百円程度)の場合が多いようです。
なおゲーム機側の設定ですが、最近は家庭内のルータに対しては半自動で設定できる仕組み(UPnP)などが使えたりすることもあり、追加の設定が必要ない場合もあります。
ただしグローバルIPの契約が済んだ後もまだ使えない、ということであれば、ルータの「ポート開放」という設定変更が必要になります。ゲームソフトなどの説明書を参考にして作業を行ってください。
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