(2021/7/26追記…終了後削除します)
現在開催されている、東京オリンピック中継では、下記の「地デジマルチ編成」のため、特にNHK総合で画質の低下が見られることがあります。
放送中では「サブチャンネル」の案内が時々流れていますが、これがいわゆるマルチ編成(複数の番組を同時に放送する)となっています。
該当の時間帯で画質がぼやけたように見えるのは、特にテレビの故障などではありません。複数の番組を同時に放送するため、画質を犠牲にしていると思ってください。
(追記ここまで)
地デジのマルチ編成による場合
この記事を書いている現在(2016年9月)、NHK総合テレビの朝時間帯(6から9時台)には、リオパラリンピックの放送が行われています。
ところが、通常放送されているチャンネル(多くの地区では011ch)では通常番組が放送されており、パラリンピックはチャンネルボタンの▼を1つ押したサブチャンネル(同じく012ch)で放送されています。(画質を見る限り、どちらもSD画質のようです)
地上デジタルではNHK教育テレビ(同じく021chと023ch)で時々この2チャンネル放送が行われているので、お気づきの方もいるかもしれません。また野球の延長や災害報道などでマルチ編成を行っている場合もあるようです。
なぜ画質が落ちるの?
地デジでのいわゆる「ハイビジョン」と呼ばれているHD画質(1125i)の放送は、地上波の1チャンネル分をフルに使っています。もし複数チャンネルの番組を流そうと思うと、半分ないし3分の1に分けて使うことになりますから、当然同じ画質で放送することはできません。
現 在の地デジでは、HD1チャンネルの帯域を使って最大でSD(480i)3チャンネル分を放送することができるようになっています。TOKYO MXでは2014年からHD1チャンネル+SD1チャンネルのマルチ編成を終日行っているようですが、この場合のHDも当然帯域がSDに取られますから、 同じHDであっても1チャンネルの時より多少画質は落とさざるを得ないことになります。
TOKYO MXは例外的に終日マルチ編成ですが、他の局は基本的に一部時間帯のみの編成になっています。
もし画質が悪いと感じた場合、マルチ編成の時間帯が終わってから再度画質を確認してみてください。それでも画質が悪ければ、信号レベルの低下など他の原因も考えられるかもしれません(後述します)が、画質がもとに戻っていればマルチ編成が原因ということになります。
ちなみに、スポーツ番組(特にサッカーとか…)のように、画面内の動きが激しい・細かい動きが多いような場合、放送できる画質の限界を超えてしまうこともあります。そのような場合は細かい部分がモザイクがかって見えるかと思います。
この場合も別の番組(例えば動きの少ないスタジオバラエティ番組とか)で確認してみて、特に画質に問題が見られなければそういう原因だ、と思っていただければよろしいかと思います。
衛星放送の場合は異なる原因も?
なお、BS・CS放送の受信状態が悪い場合、天候によることも考えられます。
パラボラアンテナと放送衛星との間に厚い雲があったり、土砂降りの雨だったりすると、これが障害物となって電波を遮るため受信状態が悪くなります。
BSの場合「降雨対応放送」と呼ばれる低画質モードになり(チャンネルや番組によっては対応していないこともあるようです)、それでも受信できなくなると真っ暗な画面で「受信できません」などと表示されます。
ちなみにこの場合はたいてい全てのBS・CSチャンネルの映りが同時に悪くなることが多いです(多少のばらつきはありますが…)。
時間帯によらない場合は別の原因かも?
さてタイトルで「特定のチャンネルだけ、いつもより画質が悪くぼやけている」場合と書きました。マルチ編成が終わっても画質が戻らない、あるいはモザイクがかかったような画面になる、といった画質の悪化の場合は、配線の不具合などによる受信信号レベル(強度)の低下による可能性が考えられます。
なおその場合は、しばしば真っ暗になってエラーメッセージが出ることもあるかと思います。以下のページを参考になさってください。
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