(コラム) パケ死を防ぐための5つの方法

まさか身内の身に起きるとは…

先日、義理の親から相談を受けまして。
なんでも、義理の妹が固定回線の契約をしないでスマホだけで動画を見まくった結果、1か月の請求が9万円くらいになったらしい、というんですね。

これには正直びっくりしまして、早速聞き取りを行いました。
9万円のうち3万円弱は、仕事上の立替のためのキャリア支払(彼女はクレジットカードを持っていなかったため)でしたのでよかったのですが…

基本契約が5GBだったらしいのですが、足りなかった分のパケット追加がなんと、59GB。しめて5万9千円。

どうやらテレビではなく、スマホで動画サイトを延々と見てたらしいのです。
よほど地上波に面白い番組がなかったんでしょうね。

とはいえ、この59GBには驚きました。てか正直ひきました。
だってですよ、パケットの追加は1GBごとに毎度メールが来るわけです。それを毎回クリックして、1か月の間に59回追加してたということですね。よくやったものだと。そんな金額が続いたらいつかは破産しますよ。若いし。

で、そんな金額を払うくらいなら、いっそ光回線かケーブルインターネットでも引いたほうがいいんじゃないか、ということで早速手はずをとりました。幸いにケーブルテレビ導入済みのアパートでかなり安く引けた(工事費無料、月額も3,000円を切った)ので大変満足です。今頃工事も終わってるのではないかと思います。これでほっと一安心。

 

同じようなことにならないように…

先の事例のように、動画を見すぎたりしてあっという間に通信量を消費してしまい、通信が激遅(いわゆる「ギガが減ってパケ死」)状態になった、という方は少なくないと思います。

だけど、パケット通信料って月額で払う分はまだしも(それでも3代キャリアは高いですが)、追加はさらに鬼のように高いんですよね…
追加の場合、だいたい1GB1,000円が相場でしょうか。これは3大キャリアもMVNOもさほど変わらない感じがします。

パケットの月額料金も、大手キャリアだと5GBで5,000円、その上は10GBだったのが最近プランが変わって20GBで6,000円、みたいな感じのようです。キャリアで若干違うかもしれませんが。

しかしこれ、実に絶妙な料金設定ですよね。
5GBだと使う人はちょっと足りない、だけど追加で1GBを使うのにあと1,000円追加するくらいなら、最初から月1,000円上乗せしておけば4倍の20GB使えると。もうちょっと出せば30GBなんてプランもあったりします。
こうして客単価はどんどん吊り上っていくわけです。

 

そもそも、その動画、どこで見ているの?

だけど、本当にその戦略にのってしまうのが正しいのでしょうか?

ケータイWatchさんの記事によれば、Youtubeを480pで再生した場合、1時間の通信量が350MB以上あったそうで、CMをどんどんスキップしたり次々に違う動画を見ていくと、20分で500MBを超えることもあったとか。
控えめに1時間350MBだったとしても、5GBを使い切るのにたったの14時間。1日30分程度で1か月持つか持たないか、というレベルになります。

これ、テレビ代わりに家でずっと再生したらどうなるか、考えるだけでもぞっとしますよね。
例えば、1日3時間再生し続けるとそれだけで1GBちょっと。1か月では30GB超えてしまいます。それにSNSやメール、ホームページ閲覧などをくわえると、まぁそりゃ全然足りないですよね。先ほどの追加59GBというのもわからなくはありません。

ただし、よく考えてみましょう。その動画、みなさんどこで見てますか?

1日3時間も外出先で動画を見続けることはないと思います。
ほとんどが自宅ですよね。となると、自宅に固定回線のWiFi環境があれば、解決すると思いません?

ということで、前置きが長くなりましたが、どうやったらパケット通信料、契約料を節約できるのか、身内の実例を踏まえて考えてみました。

 

1) 固定回線を契約しWiFi環境を作る

基本的ではありますが、まずこれが最強、というより必須といえるでしょう。

ケーブルテレビに加入されているアパートによっては、例えばJ:COMの「J:COM In My Room」のように、家主さんと提携することでCATVインターネットの料金がかなり安い(20%引~)場合もあります。
なお速度ですが、J:COMのショップで聞いたところ、「無料」とあるのはなんと最大通信速度が「1Mbps」の場合らしく、さすがにそれは使い物にならないので(動画はまず無理)却下かな、と。せめて12Mbps以上のコースをお勧めします。

ちなみに前述の事例の場合は、一番速い320Mbpsのコースでも月3,300円で加入できるとのこと。さすがにそこまでは要らないとお断りして、一つ下のコースにしましたが…。

光回線が引ける場合はそれもありかと思います。特にオンラインゲームなどをされる方は、正直なところケーブルだとラグが大きいことが多く、ちょっと弱い。これは私も光をお勧めします。ただしプロバイダ選びは慎重に。光コラボ系だと簡単に「やーめた」ができませんので。

なんにせよ、月額3~5千円程度で、文字通り通信量無制限のWiFi環境が手に入るのですから、これ以上最強な方法はありません。こればかりは携帯電波を使う回線では真似できませんので、ぜひひとつ考えてみてください。

 

2) Wi-Fiアシスト機能を止める

Wi-Fi環境が自宅にあるにもかかわらず、なぜかどんどん「ギガが減ってしまう」皆様へ。これはスマホの設定と、ご自宅のWiFi電波環境に問題がある可能性が高いです。

詳しくは、以下にある当サイト過去記事をご覧ください。

 

3) 無駄なアプリ通信を極力止める

最近のSNSは、写真だけでなく動画を見せることができるものも多いようです。
私も見たことがあるのは、FacebookやTwitter、Instagramなど。もちろん他にもいろいろあるとは思いますが…

その動画も、読み込まなければそこまで通信量は消費しない(写真と同じ)のですが、自動再生機能がONになっていると、それだけで動画ファイルを読み込んでしまい、たとえ見なかったとしてもその分思わぬ通信量を消費することになりますので注意が必要です。

可能であれば、不要な自動再生の機能はOFFにしておきましょう。

  • SNSの動画自動再生をOFFにする方法(執筆中)

 

4) 低速モードを活用する

私も愛用している「IIJmio(みおふぉん)」などでは、アプリを使って高速モードと低速モードの切り替えができるようになっています。他にもケーブルスマホ各社やUQ mobileなど同様のシステムをとっているところはいくつもあります。

IIJmioの場合、クーポンスイッチをONにした状態(高速モード)はLTEの通常の通信、スイッチをOFFにした状態(低速モード)は最高速度が200kbpsに制限され、その状態で3日間に366MB以上の通信を行った場合、さらに通信速度に制限がかかる可能性があります。
ただし、その制限がかかった状態でも、クーポン残量が残っているのであれば、スイッチをONにする(高速モードに戻す)と、ちゃんと高速で通信できますので、うまく使うとほとんど困ることはありません。

そもそも、メールチェックや画像が少なめなSNSなどの通信であれば、低速モードでも十分使い物になります。

現に私(当サイト管理人)はこの使い方を実践していまして、通常は基本低速モード、我慢できなくなった場合だけスイッチONにして、終わったらすぐにOFFに戻す、ということをしています。
幸いに職場にも自宅にも自由に使えるWiFi環境が整備されているおかげで、1か月に1GBも使わないなんてことがざらにあります。
そこまでケチケチと使わなくてもいいのでしょうけど、いつ大量に高速通信を使う必要があるかわからないから、できるだけ温存しておこうという気持ちが先に立ってしまいます…

 

5) テザリングの場合は特に注意

ノートパソコンがある場合、ついついテザリングで使いたくなるのですが、ひとつ気をつけておかないといけないのが、アプリやOSの更新機能です。特にWindowsUpdateなど、OSの自動更新機能は時にかなりの通信量を消費します。

テザリングの場合、多くはWiFiでの通信になります。きちんと設定しておくと、パソコンはWiFiであっても従量制の通信とみなして大きなダウンロードを抑制することもあるのですが、それができていない場合は「WiFiだから固定だろう」ということで、思いもよらない量のダウンロードをしてしまうのです。

iPadやAndroidタブレットの場合でも、アプリを自動更新するような設定になっている場合には注意が必要ですが、それでもパソコンよりは通信量が少なめなのでまだましかと思います。しかしWindowsタブレットやパソコンを使う場合には特に注意が必要です。

 

いかがでしたか?

小さなことからコツコツと、ではありますが、積み重ねることによって安上がりかつ快適なスマホ生活が送れるはずです。ぜひお試しあれ。

 

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