突然ですが問題です。
ケーブルテレビに契約してテレビを視聴している場合、NHKの受信料は別に払う必要がある。○か×か?
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答えは、○です。
ケーブルテレビに契約していても、NHK受信料は別途支払う必要があります。
え、含まれてるんじゃないの?
皆さんよく誤解されているのが、「ケーブルテレビの月額料金を払っていれば、NHKの受信料は要らないんじゃない?」ということ。
残念ですが、ケーブルテレビの(通常提示されている)月額料金には、NHKの受信料は1円も含まれていません。ケーブルテレビの利用料金は、あくまでも皆さんがアンテナを建てて使う代わりに、ケーブルテレビの線とシステムを使用するという、ハードウェア(アンテナ)の代替でしかありません。
ですから、ケーブルテレビを利用されている皆さんは、NHKとは別途受信契約を結んだ上で、直接NHKに受信料を支払う必要があります。特に、総合・教育の地デジだけの契約の場合、ケーブルテレビ経由で支払う手段がないため、直接NHKに支払うしか方法はありません。
団体一括支払とは?
では衛星放送(BS)も直接支払う方法だけなのか?ということですが、実はBSだけは例外があります。
ケーブルテレビの利用者の場合、NHKに直接支払うのではなく、ケーブルテレビの利用料と合算してNHK受信料を支払う仕組みがあります。ケーブルテレビ局は、利用者の受信料を一括してNHKに支払っています。
これをNHKでは「団体一括支払」と呼んでいます。
なおこの方法はケーブルテレビだけではなく、光回線のテレビの一部でも同様の支払方法を用意している事業者もあります。
但し、ご加入のケーブルテレビによっては多チャンネル(BSが映る)チューナーが設置される契約のみ利用可能、あるいはそもそも利用できない、といった場合もありますので、詳しくはご加入のケーブルテレビ会社(光の場合光回線事業者)にお尋ねください。
どれくらい安くなる?
この方法、裏メニューでもなんでもなく、NHK公式サイトにもちゃんと記載があります。ちなみに以下のページには受信料の金額も掲載されていますのでご参考まで。
・団体一括支払の特例
ケーブルテレビなどの所定の団体を通じて、衛星契約の放送受信料をお支払いされる場合は、継続振込等の受信料額から、ひと月当たり200円を割り引きます。
で金額はといいますと、以下のようになります。
※2020/10/06 10月からの料金値下げ分を反映しました。
種別 | 支払方法 | 2ヶ月払 | 半年前払 | 1年前払 |
---|---|---|---|---|
衛星契約 | 継続振込等 | 4,440 | 12,715 | 24,740 |
衛星契約 | 口座・クレジット | 4,340 | 12,430 | 24,185 |
衛星契約 | 団体一括支払 | 4,040 | 11,515 | 22,340 |
多くの方が口座引き落としにされていると思いますので、年間で最大1,845円安くなる計算になります。
同じ支払うのなら、そりゃ安いほうが良いに決まってますよね。
そもそも支払う根拠は?
ケーブルテレビは関係ないんじゃないの、と言われるかもしれませんが、実は地デジ開始の際に改正された放送法により、ケーブルテレビ経由であってもNHKと契約をしなければいけないということが明文化されてしまいました。
放送法
第六十四条 協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。(中略)4 協会の放送を受信し、その内容に変更を加えないで同時にその再放送をする放送は、これを協会の放送とみなして前三項の規定を適用する。
第4項は改正前はなかった項目ですが、赤字で書いている「協会の放送を受信し、その内容に変更を加えないで同時にその再放送をする放送」という部分がケーブルテレビのことを指しています。
なお本稿では、そもそもNHKと契約することの是非等については解釈しませんので、そのあたりをお探しの方は他のサイトへどうぞ。
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